体調不良で休む際、「チームに迷惑をかけてしまう」「サボりだと思われないだろうか」と強い罪悪感に苛まれる人は少なくありません。しかし、無理をして出社することは、組織にとっても大きな損失を生み出します。
近年、健康経営の領域で強く問題視されているのが「プレゼンティーズム(体調不良を抱えたまま出勤し、生産性が著しく低下している状態)」です。研究機関の試算でも、欠勤(アブセンティーズム)による損失よりも、無理に出社してミスを誘発したり感染症を蔓延させたりすることによる組織損失のほうが遥かに大きいことが判明しています。
休むことに対する罪悪感を払拭するためには、以下の考え方を持つことが有効です。
・体調管理には「休養を取る決断」も含まれる
体調不良を初期段階で断ち切り、翌日以降にベストパフォーマンスを取り戻すことは、立派な自己管理の一環です。
・お互い様の精神を組織で循環させる
誰かが休んだときに自分がサポートするように、自分が休んだときは周囲に甘え、復帰後に誠心誠意フォローすれば問題ありません。
ただし、体調不良による欠勤頻度が「月に2〜3回以上」など恒常化している場合は、単なる風邪ではなく過重労働、慢性的な睡眠不足、自律神経の乱れ、あるいはメンタルヘルスの初期不調が疑われます。無理に我慢を続けず、産業医への面談依頼や専門クリニックの受診、上司への業務量調整の相談を検討してください。