通常の温泉入浴と砂風呂の最大の違い。それは身体にかかる「水圧」ならぬ「砂圧」と地熱の掛け合わせだ。約50度から55度に温められた湿り気のある砂を全身にかけられると、心地よい重みが全身の血管を適度に圧迫する。この圧力が心臓の働きを助け、血液循環を劇的に促進させる仕組みだ。
日本温泉協会の学術資料や温泉ソムリエたちの解説によれば、砂の熱と圧迫によって毛細血管が広がり、体内の老廃物や不要な水分が一気に汗として排出される。その発汗量は、一般的なお湯の温泉に浸かった場合と比較して、およそ3倍から4倍に達するというデータもある。まさにリラクゼーション・ウェルネス業界が今、最も期待を寄せる天然のデトックス体験なのだ。
ドクドクと力強く打つ脈拍を感じながら10分から15分ほど横たわっているだけで、全身の毛穴という毛穴から汗が噴き出す。浴後に砂を洗い流した瞬間の爽快感は、他では決して味わえない覚醒感をもたらす。