批判の矢面に立つ代表的な物質が、清涼飲料水に使われる安息香酸ナトリウムと、加工肉や惣菜に使われるソルビン酸カリウムである。過去の実験データや特定の条件下での反応が取り沙汰され、インターネット上で危険視されることが少なくない。
安息香酸ナトリウムに関しては、かつてビタミンCと反応して微量のベンゼンが生成される可能性が懸念された。しかし、現在の飲料業界では処方設計が徹底的に見直され、ベンゼン生成のリスクは排除されている。また、ソルビン酸カリウムも体内で速やかに代謝され、水と炭酸ガスに分解されて排出される仕組みが解明されている。定められた基準値を下回る範囲において、体内に蓄積して急性毒性や慢性毒性を引き起こす恐れはない。