時代が移り変わり、Nintendo Switchで登場した『あつまれ どうぶつの森』でも、アップデートによってかっぺいは無人島ツアーの案内人として待望の復活を果たした。HDグラフィックで描かれた波飛沫や、焚き火の光に照らされるカッパの姿に多くの古参プレイヤーが歓喜したことは記憶に新しい。
しかし、3DS時代の『とびだせ どうぶつの森』が持っていた、どこか粗削りでアングラ感の漂う空気感を懐かしむ声も根強い。当時はオンラインを通じて見知らぬプレイヤーと交流できる「クラブ・コトブキ」が存在し、南の島は世界中の村長たちが出会う一種のサロンとして混沌とした賑わいを見せていた。
ハードウェアのスペック向上とともにゲーム内の利便性やビジュアルは劇的に磨かれたが、小さな画面の中で泥臭く歌い続けたあの船頭の歌声は、今なお色褪せない独特の輝きを放っている。コンピュータゲーム産業がどれほど進化しようとも、プレイヤーの心を掴んで離さないのは、こうした血の通ったキャラクター造形に他ならない。