暖簾をくぐった初心者がまず注文すべき絶対的王座が、肉ごぼ天うどん人気メニューです。丼から豪快に突き出すスティック状の「ごぼ天」は、揚げたてのカリッとした快音とともに豊かな大地の香りを放ちます。甘辛くじっくり炊き込まれた牛肉から染み出す旨味が、羅臼昆布や削り節ベースの上品な黄金出汁に溶け出し、時間の経過とともにスープのコクが深まる変化は資さんならではの醍醐味です。
讃岐うどんのような強いアゴの疲れる剛麺とも、博多うどんのような極限まで柔らかな麺とも異なる、資さん独自の「もっちりとして適度に引き締まった麺」は、甘辛い肉汁をしっかりと絡め取ります。ここに卓上に常備されている「無料のとろろ昆布」と「天かす」を適量投入することで、酸味とコクのレイヤーが幾重にも重なり、最後の一滴まで飲み干したくなる至高の一杯が完成します。
そして、食後または持ち帰りで誰もが手に取るのが名物ぼた餅評判の高さです。年間500万個以上を売り上げるこの巨大なぼた餅は、北海道産小豆を100%使用し、毎朝店舗や専用工場で丁寧に炊き上げられています。塩気の効いたうどんをすすった直後に、甘さ控えめでみずみずしい餡に包まれたもち米を頬張る――この「塩味と糖分の往復運動」こそが、北九州の炭鉱労働者や製鉄所の男たちを癒やし、現代の多忙な現代人を虜にする抗えない魔力となっています。