グループの屋台骨であるフィンテックセクターは、相変わらずの「バケモノ級」の強さを見せつけている。楽天カード、楽天銀行、楽天証券、そして楽天保険グループ。これらが切り開く広大な経済圏(エコシステム)は、競合他社が喉から手が出るほど欲しがる強力な収益基盤だ。
しかし、財務改善を目的としたフィンテック事業の再統合や株式売却の動きは、諸刃の剣でもある。子会社の株式保有比率が下がれば、そこから得られる親会社帰属利益や配当収入の割合が減ることを意味するからだ。グループの一体感を維持しながら、流動性確保のための資産流動化をどこまで進めるのか。経営陣は極めて繊細なバランス感覚を求められている。