汚れを落とす目的で「オキシ漬け」を行った結果、洗う前よりも深刻なダメージを負うケースが相次いでいる。代表的なトラブルが、真っ白だったキャンバス生地やソールの側面が真っ黄色の斑点や帯状の黄ばみに覆われる現象だ。一見すると綺麗に洗い上がったように見えても、乾燥させた途端に隠れていた変色が浮き出てくる恐怖である。
さらに、天然皮革や合成皮革のパーツがカサカサに乾燥してひび割れを起こしたり、スエードの風合いが硬化して失われたりする生地の劣化も深刻だ。色が滲んで隣接するパーツに移染するなど、失敗の様相は多岐にわたる。一度生じた変色や質感の破壊は、ただの水洗いで元に戻すことは極めて困難だ。