英語のビジネス文書や学術資料、仕様書などで頻出する「e.g.」。これはラテン語の「exempli gratia(例のために)」の略語であり、意味はまさに「for example(例えば)」です。
書き言葉(フォーマル・セミフォーマル双方)で広く定着していますが、実務現場での誤用が非常に多い表記でもあります。以下のポイントを押さえておく必要があります。
1. 読点(ピリオド)とカンマの位置
e.g.はラテン語の略語であるため、2つのピリオドが必要です(「eg」ではなく「e.g.」)。アメリカ英語のスタイルガイド(APAやChicago Manual)では、「e.g., 」のように直後にカンマを置くことが標準とされています。
例文:Select an enterprise software (e.g., Slack, Microsoft Teams, or Asana) to streamline project workflows.
(プロジェクトのワークフローを効率化するため、企業向けソフトウェア(例えばSlack、Microsoft Teams、Asanaなど)を選択してください。)
2. 「i.e.」との決定的な違い
最も混同されやすいのが「i.e.」です。i.e.はラテン語「id est」の略で、日本語の「すなわち / 言い換えれば(that is)」を意味します。例を挙げるのではなく、直前の言葉を別の表現で明確に再定義する際に用います。
3. 「ex.」の使用に関する注意点
日本の教育現場やメモ書きでは「ex.」を「例えば」の略として使うケースが見られますが、グローバルな英語圏では「ex.」は「Exercise(練習問題)」や「Example」の単なる見出し略記と解釈されることが多く、文中でfor exampleの代用として使うのは推奨されません。