この施設を語る上で欠かせないのが、官民一体となった巧みな空間設計だ。地下鉄徳重駅の改札を抜けると、天候に左右されることなくそのまま館内や緑区役所徳重支所、徳重図書館へとアクセスできる。この「移動のストレスを極限まで削ぎ落とした導線」こそが、長年にわたり高い集客力を維持する最大の要因と言える。
一般的な郊外型ショッピングモールが広大な駐車場と自家用車客に頼る一方で、ここは公共交通機関と直結したハブ機能を併せ持つ。平日の日中、行政窓口で住民票を取得した足でスーパーへ向かい、帰りがけにカフェで休憩を取る高齢者の姿は日常茶飯事だ。日常の雑務とショッピングがシームレスに繋がる構造が、住民の滞留時間を自然と延ばしている。