物語の始まりは1960年代のニューヨークにさかのぼる。創業者であるジェーン・インゼルバム女史が、自らのキッチンで岩塩と数種類のハーブをブレンドし、家族や友人にふるまったのがきっかけだ。「あまりのおいしさに頭がおかしくなりそう(Crazy for it!)」と絶賛されたエピソードこそが、ブランド名の由来となっている。
日本市場への本格参入以降、洋食の普及とともに「家庭で手軽に西洋風の味わいを出せるスパイス」として親しまれてきた。化学調味料に頼らず、自然の岩塩とハーブ本来の香気を生かした製法は、時代を超えて引き継がれている。2026年の今日においても、当時の基本レシピがほぼ変わらず愛されている事実は、味覚設計の完成度の高さを物語っている。