Q1:手術後に再び断裂して2回目の手術を受けることは可能ですか?
A1:医学的に可能です(リビジョン手術)。ただし、初回の手術で骨に開けたトンネルを再利用・拡張する必要があるため手術難度は格段に上がり、組織の繊維化も相まって復帰率は初回の約80〜85%から約55〜65%へと低下します。大谷翔平選手のように二度目の手術を乗り越えて実戦へ戻るケースは、最先端の医療技術と並外れたフィジカルコントロールがあって初めて成り立つ極めて稀有な成功例です。
Q2:一般の学生や社会人草野球選手でも保険適用で手術を受けられますか?費用はどれくらいですか?
A2:日本国内の整形外科病院で診断を受け、靭帯機能不全と判断されれば、プロ・アマを問わず公的医療保険(健康保険)が適用されます。3割負担時の自己負担額は入院期間(通常1〜2週間程度)を含めて約30万〜45万円ですが、高額療養費制度を利用すれば所得に応じて月額実質自己負担額は約8万〜16万円前後に抑えられます。ただし、退院後の長期的なリハビリ通院費や交通費が継続的に発生します。
Q3:手術を一切行わずに保存療法だけで完治することはありますか?
A3:部分断裂や軽度の炎症であれば、数カ月の完全ノースロー(投球禁止)期間と患部外トレーニング、そしてPRP(多血小板血漿)治療などの保存療法によって競技復帰できる例は多数あります。メジャーリーグでも田中将大投手がヤンキース時代に部分断裂を保存療法とリハビリで克服し、手術を回避してローテーションを守り続けた実例があります。完全断裂に至っていない場合は、安易にメスを入れず保存療法を第一選択とするのが標準的な医療判断です。