高校受験の現場において、那覇工業高校の評判は「実利的な技術習得ができる堅実校」という評価と、「学力偏差値の数値だけで判断されがち」という二面性を持っています。大手進学塾の公開データや教育委員会の公表資料によると、全日制各学科の偏差値は38〜42のレンジで推移しており、県内全体で見れば決して難関進学校の数値ではありません。
しかし、この数字のみで学校の教育水準を測るのは大きな誤りです。工業高校の本質はペーパーテストの学力競争ではなく、社会に出て即座に役立つ専門技術と国家資格の修得にあります。実際に現場を歩くと、各学科ごとに全く異なるカラーと高い熱量が存在していることが分かります。
男子生徒の比率が高い機械科・電気科では、自動車整備や精密加工、電気工事士などの国家試験合格に向けた実践的な実習が日夜行われています。一方で、女子生徒の比率が過半数を占める服飾デザイン科や、男女がバランスよく学ぶグラフィックアーツ科では、Macルームでのデジタル制作やファッションショーの衣装制作に打ち込む生徒の姿が日常の風景です。この「重厚な技術系」と「先進的なクリエイティブ系」の共存こそが、同校の持つ最大の個性と言えます。