行列店のあの深みのある味わいは、家庭のキッチンでも再現可能なのだろうか。独占取材で判明した最大のポイントは、ベースとなる秘伝のスープに加えるほんのわずかな「隠し味」の組み合わせにあった。家庭用の鍋では長時間の煮込みが困難なため、市販の豚骨スープベースに無塩の和風だしと少量のラードをブレンドすることが最初のステップとなる。
さらに、決定的な隠し味として大将が明かしたのが「極少量のリンゴおろしと焦がしネギ油」の存在だ。リンゴの自然な酸味と果糖がスープの塩分を丸く包み込み、焦がしネギ油の芳醇な香りが奥行きを生み出す。仕上げに湯切りを徹底した太麺をあわせ、ドンブリをあらかじめ熱湯で温めておくというプロの裏技を実践するだけで、家庭のラーメンの完成度は跳ね上がる。