実際に菊陽町役場を訪れた住民や、県外から移住してきた関係者の声を聞くと、利便性の向上を評価する声とともに、急速な成長期特有の課題も浮かび上がってきます。
熊本市内のIT企業から半導体サプライチェーン企業へ転職し菊陽町へ転入した30代男性は、「転入時の窓口案内は非常に丁寧で、外国人エンジニア向けの多言語パンフレットも充実していた。一方で、周辺道路の朝夕の交通渋滞が激しく、役場へアクセスするルートの選定には工夫が必要」と語ります。
現在具体化が進む菊陽町役場の新庁舎建設構想は、こうした現場の過密化を根本的に解消するための布石です。既存庁舎の執務スペース逼迫や、今後さらに増加が見込まれる町民・事業者への対応力を高めるため、防災拠点機能やデジタル総合窓口を一体化した未来型スマート庁舎の実現に向けた検討が熱を帯びています。