店頭で見かけると強い存在感を放つバターナッツかぼちゃですが、最大の特徴は「繊維質が極めて少なく、なめらかな舌触りを持つこと」にあります。日本で一般的なホクホクとした栗かぼちゃ(西洋かぼちゃ)が「粉質」であるのに対し、バターナッツかぼちゃは水分を多く含む「粘質」に分類されます。
そのため、一般的なかぼちゃの代表料理である「和風の甘辛い煮物」に仕立てると、水分を吸いすぎて煮崩れし、水っぽさを感じてしまう原因になります。バターナッツかぼちゃの真価を引き出す調理法は、その水分とクリーミーな舌触りを逆手に取った「ポタージュ」「ペースト状のスイーツ」「じっくり熱を入れるロースト(オーブン焼き)」です。
また、多くの方が疑問に感じる「皮は食べられるのか」という点について、結論から言えば皮自体に毒性はないものの、口当たりを滑らかにするためには剥いて調理するのが鉄則です。一般的な栗かぼちゃの皮よりも硬く繊維が口に残りやすいため、上部の細い部分は一般的なT字ピーラーで滑らかに剥き、下部の丸い部分は包丁で薄くこそげるように剥くのが最も美しく仕上がる下処理の手順となります。