SNSや動画サイトで「万能クリーナー」として拡散されている土鍋焦げ落としオキシクリーンや塩素系漂白剤(キッチンハイター等)の使用には、重大な落とし穴が存在します。
酸素系漂白剤であるオキシクリーンや塩素系洗剤は、ステンレス鍋やホーロー鍋には極めて有効ですが、吸水性のある土鍋への使用は陶器メーカー各社が公式に注意を促しています。土鍋の目に見えない無数の気孔に界面活性剤や漂白成分が浸透してしまうと、どれだけ水洗いを繰り返しても成分を完全に洗い流すことは不可能です。
洗剤成分が染み込んだ土鍋で再び料理を作ると、加熱時に気孔から界面活性剤がジワジワとスープに溶け出し、異臭の原因になるだけでなく、人体への健康リスクや風味の著しい劣化を招きます。また、強いアルカリ成分が素地を脆化させ、ひび割れを誘発する要因にもなります。頑固な汚れであっても、強力な化学洗剤に頼らず、食品添加物グレードの重曹や食酢を使用するのが最も安全な選択肢です。