Q1:数秒で意識が戻り、外傷も全くない場合でも必ず病院へ行くべきですか?
A1:必ず医療機関を受診してください。たとえ数秒で何事もなかったかのように回復したとしても、その背景に完全房室ブロックや心室性不整脈などの重大な心疾患が隠れている可能性があります。心原性失神は、初回の発症から短期間で致命的な発作を再発させるリスクが極めて高いため、「元気になったから大丈夫」という判断は禁忌です。
Q2:一過性脳虚血発作(TIA)と失神はどのように見分ければよいですか?
A2:TIAの主症状は「手足の脱力・麻痺」「ろれつが回らない」「片方の視界が見えなくなる」といった局所的な神経脱落症状であり、意識消失そのものが単独で現れることは極めて稀です。意識が完全に途切れた場合はまず失神やてんかんを疑いますが、高齢者や動脈硬化のリスクが高い方で意識消失の前後に麻痺や言語障害がみられた場合は、脳梗塞の超前兆として即座に脳神経外科・脳神経内科での緊急処置が必要です。
Q3:家族や職場の同僚が目の前で意識を失って倒れたら、まず何をすべきですか?
A3:第一に呼吸と脈拍の確認を行ってください。普段通りの呼吸がない場合は迷わず119番通報とAEDの手配、胸骨圧迫を開始します。呼吸がある場合は、衣服の襟元を緩めて気道を確保し、足を20〜30cmほど高くして頭部への血流を促します(血管迷走神経性失神の場合に有効)。嘔吐の兆候がある場合は、吐瀉物による窒息を防ぐため顔を横に向けた「回復体位」をとらせ、発症時刻や倒れていた時間を記録してください。