医療分野における変化も著しい。マイナンバーカードと一体化した電子カルテネットワークが全国の病院や薬局に波及し、患者の服薬履歴や過去の検査データがシームレスに共有されるようになった。重複処方を防ぐ効果に加え、急患時の迅速な対応が可能になった点は大きい。
特に山間部や離島などの医療過疎地において、オンライン診療の拡大は文字通り命綱だ。定期受診のために片道2時間かけて病院に通っていた高齢者が、自宅のタブレット端末で医師の診察を受け、処方薬がドローンや宅配便で届く。医療アクセスの不平等を是正する取り組みは、超高齢社会・日本の新たなモデルケースとして海外からも注目を集めている。