ネット上の掲示板やSNSでは、「桐の床はすぐ腐る」「手入れが面倒で生活が破綻する」といった極端な意見が見受けられますが、これらは完全な誤解です。
桐は導管が独立した「独立気泡構造」に近い特徴を持っており、水分を内部の奥深くまで吸い込みにくい性質があります。そのため、コップの水をこぼした程度であれば、すぐに拭き取ればシミになることはほとんどありません。むしろウレタン塗装で密閉された合板よりも、木が呼吸しているため表面がベタつかないのが特徴です。
また、日常の手入れ方法についても過度な警戒は不要です。基本は「掃除機と乾拭き」のみで十分であり、特別なワックスがけを頻繁に行う必要はありません。浅い凹み傷であれば、濡れタオルを当ててスチームアイロンの熱蒸気を数秒当てることで、木の繊維が膨張し、自力で8〜9割ほど復元させることが可能です。この「修復性の高さ」こそ、他の硬質木材にはない桐ならではの強みです。