年始の挨拶回りは、タイミングを誤ると好印象どころか「配慮に欠ける訪問者」という烙印を押されかねない。伝統的な慣習において、訪問は「松の内(関東では1月7日、関西などでは15日頃まで)」に済ませるのが鉄則とされる。だが、現代のビジネスシーンでは、さらに解像度の高いスケジューリングが求められる。
仕事始め当日の午前中は、どの企業も社内行事や年頭挨拶で多忙を極める。この時間帯へのアポイント打診は避けるのが賢明だ。日本商工会議所の各種レポートでも指摘されるように、中小・中堅企業を含め、あらゆる産業で業務効率化とDXが急速に進展している。突然の「アポなし訪問」は歓迎されるどころか、相手の貴重な時間を奪う行為と受け取られかねない。
アポイントの打診は、前年の12月中旬から下旬にかけて完了させておくのが理想的だ。メールでの事前確認はもちろん、日常的なやり取りがある取引先なら「LINE WORKS」などのビジネスチャットを活用し、相手の出社予定に合わせて機敏に日程をすり合わせる手法が定着してきた。対面を希望する理由と、所要時間(15〜20分程度)をあらかじめ明確に提示することが、アポ獲得率を高める決定打となる。