中央集権とは、国家の立法・行政・司法などの強大な権限や財源を中央政府(首都)に集中させる統治体制を指します。国家全体の意思決定をひとつの中心組織が担い、地方機関はその決定を実行する下部組織として機能します。
対極に位置するのが「地方分権」です。地方分権では、地域の教育、都市計画、福祉といった住民生活に直結する権限や財源を地方自治体に委譲します。各地域の実情に応じた柔軟な政策判断ができる点が地方分権の強みであり、中央集権とは「権力と財源の重心がどこにあるか」という点で明確に分かれます。
歴史的な文脈で混同されやすいのが「封建制」との違いです。封建制では、各地の領主や諸侯が独立した領地・軍事力・徴税権を持ち、分立して統治を行っていました。中央集権は、こうした分散した権力を武力や法律によって解体し、全国一円をひとつの統一的なルールと官僚機構で統制する仕組みとして発展した経緯があります。