UBC進学をめぐり、日本のネット掲示板やSNSではいくつかの誤解が散見されます。その代表例が「海外大学は入りやすく出にくい」という言説の表面的な解釈です。
第一に、「UBCは誰でも入れる」という噂は完全な誤りです。世界的な出願者数の急増に伴い、近年の合格率は全体で約40%前後、留学生枠や人気学部(商学部やコンピューターサイエンス)に限れば20%台以下まで絞り込まれています。高校での優秀な成績と高い英語スコアがなければ足切りに遭います。
第二に、入学後に直面する進級・専攻決定のハードルです。UBCでは1年次は学部に所属するものの、特定の人気メジャー(専攻)に進むためには1年次終了時の大学内GPAで再度選抜が行われます。例えば、理学部に入学できても、希望するコンピューターサイエンス専攻に進むには上位の成績を取り続けなければなりません。入学が決まった瞬間に安心できる日本の大学とは根本的にシステムが異なります。
第三に、卒業後のキャリア形成に関する盲点です。カナダの高等教育機関を卒業した留学生には、最長3年間の現地就労ビザであるPost-Graduation Work Permit(PGWP)が発給されます。これは北米でのキャリア形成や永住権取得を目指す上で絶大なアドバンテージとなりますが、現地企業に採用されるためには在学中のCo-op(有給インターンシップ制度)での実績作りが事実上の必須要件となります。学業と就職活動を高いレベルで両立させる戦略的思考が不可欠です。