本作を語る上で欠かせないのが、社会現象となった『あなたの番です』との共通項と進化である。同じ制作陣と秋元康がタッグを組んだ本作は、従来のミステリードラマの常識を心地よく破壊した。
登場人物全員が怪しい挙動を見せ、誰もが一つは言えない秘密を抱えているという構造。毎週のエンドロールで提示される思わせぶりな演出や、視聴者が参加者となってSNSで議論を戦わせるライブ感は、考察系サスペンスというジャンルを日本のテレビドラマにおける一大エンターテインメントへと押し上げた。単に犯人を当てるだけでなく、謎解きを通じて人間のエゴや集団心理の狂気を体験させる秋元流のプロット構築は、本作において一つの完成形を迎えたと言える。