では、アニメのコラボ企画に端を発するスラングが、なぜ「ツイキャス配信」「コレコレ」「馴れ初め」「別れた理由」といった生々しいゴシップ用語と結びついてしまったのでしょうか。
取材班が配信プラットフォームの過去ログを解析したところ、以下の3つの要因が連鎖して検索汚染を引き起こしたことが判明しました。
- 配信者の内輪ネタと通称の被り:ツイキャスやニコニコ生放送などのライブ配信界隈において、「助六」というハンドルネームを名乗る配信者やリスナー、あるいは「さやか」を名乗る女性配信者が複数活動していた。
- コレコレ配信でのリスナーコメント氾濫:大手暴露系配信者であるコレコレ氏の生放送中、男女の浮気や金銭トラブルが取り上げられた際、コメント欄に「助六」「さやか」といったワードが投下され、視聴者の一部がアニメネタと配信者スキャンダルを混同して拡散した。
- 検索エンジンの共起語合成:「助六 さやかちゃん」を検索するユーザーが増える中で、AIアルゴリズムが「配信者の男女関係トラブル」の頻出ワード(馴れ初め、出会い、炎上理由、破局理由など)を自動的にサジェストへ関連付け、架空の恋愛破局ストーリーが補完されてしまった。
つまり、「助六さんとさやかちゃんが配信上で付き合って喧嘩別れし、コレコレに暴露された」という事実は存在せず、ミームの呼び名と配信文化のタブロイド的ノイズが合体して生まれた認知の歪みだったのです。