では、なぜこれほどまでにスーパーの売り場でウィニーを見かけなくなってしまったのでしょうか。その背景には、ウインナー市場全体の構造変化とスーパー側の陳列戦略があります。
最大の要因は、1980年代半ば以降に加速した「パリッとした食感の粗挽きウインナー」への消費者需要の集中です。日本ハムの「シャウエッセン」やプリマハムの「香薫」、伊藤ハムの「The GRAND アルトバイエルン」などが売り場の主役となり、スーパーの加工肉コーナーの大部分をこれら本格派ポークウインナーが占めるようになりました。
限られた売り場の陳列スペース(棚)をめぐる競争において、ファミリー層向けの皮なしウインナーは展開面積を削られ、結果として地方の中小スーパーや都市型小型店舗を中心に「棚落ち(定番落ち)」してしまったのが実情です。決して需要がゼロになったわけではなく、流通の棚取り合戦の影響を直に受けた結果といえます。