発言がニュース速報や情報番組で取り上げられると、ネット空間や国会論戦は激しい議論に包まれました。世論は大きく「職務遂行上の実害はないため批判はくだらない」とする擁護派と、「トップとしての危機管理意識が欠落している」とする批判派に二極化しました。
「揚げ足取りであり批判はくだらない」とする側の論理
擁護派や冷静な分析を行う有識者が指摘したのは、実際の危機管理オペレーションに破綻があったわけではないという事実です。
谷氏は電話を受けた直後、警察庁の警備局長らに対して「総理の安全確保」「容疑者の徹底捜査」「全国の要人警護・警備体制の再点検」を即座に指示していました。出張先から東京へ急行する手配を行いつつ、指示出しを終えた後の短時間で食事をとること自体は、人間の生理現象および危機対応時の体力維持として何ら責められる筋合いのものではない、という見解です。「食事の中身がうな丼だっただけで叩くのはマスコミの典型的な言葉狩りだ」という怒りの声もSNS上で多数見られました。
「治安トップとしての資格がない」とする側の論理
一方で、強い批判を浴びせた側が問題視したのは、食事の事実そのものではなく「それを平然とパーティーのネタにした軽薄さ」でした。
2026年の安倍元首相銃撃事件から1年も経たない時期であり、警察庁の威信と警護警備の抜本的見直しが問われていた最中でした。国民や現場の警察官が緊迫した空気の中で動いているときに、「楽しみにしていたうな丼を食べた」と笑顔で語る姿勢は、危機管理意識 世論の評判を著しく損ねるものであり、リーダーとしての緊張感の欠落を象徴していると断じられたのです。