今回のCM制作にあたり、オーディションには数百人もの候補者が集まったという。その中で、まだ演技経験の浅い倉原が選ばれた決定打は何だったのか。現場のクリエイティブディレクターは、彼女の「食べ方」と「目の表情」に直感的なものを感じたと明かす。
「カメラが回った瞬間、彼女は緊張することなく、本当に美味しそうにポテトを食べたんです。その時の、少しはにかんだような目が、絵コンテに描いていた『青春の味』そのものでした」。台本通りの演技ではなく、彼女自身の内側から溢れ出たリアルな瞬間が、そのまま15秒の映像に切り取られたのだ。この妥協のないキャスティングが、視聴者の心を揺さぶる名作を生み出す鍵となった。