相次ぐ不祥事の根底には、倫理観の麻痺と「身内をかばう」強固な隠蔽体質が存在する。行政機関が発表する懲戒事案の多くは、外部からの通報やメディアの追及によってもはや隠しきれなくなったものばかりだ。内部で発覚した初期段階では、注意や口頭厳重注意といった記録に残らない形で処理され、当事者が何食わぬ顔で昇進を重ねていたケースも少なくない。
組織の保身を最優先する隠蔽工作は、結果として行政組織そのものの腐敗を加速させる。不正を握り潰した上司が組織内で重用され、正義感を貫こうとした職員が孤立する。この歪んだ力学こそが、深刻な倫理違反を温床化させている真因にほかならない。