行為が終わった瞬間に「自分は何をしているんだ」「病気療養中なのに情けない」といった強烈な自責の念に駆られる現象には、生化学的な裏付けがあります。
射精後にはドーパミンが減少する一方で、興奮を鎮めるホルモンであるプロラクチンが分泌されます。このプロラクチンの作用と、緊張状態の交感神経から休息状態の副交感神経へと急激に切り替わる自律神経の急変によって、身体には強い脱力感と眠気がもたらされます。うつ病を患っている時期は自律神経の調整機能が乱れがちなため、この変化が心地よいリラックスではなく「鉛のような倦怠感・疲労感」に転じやすいのです。
さらに、うつ病特有の「ネガティブ自動思考(自分を責める認知の歪み)」が加わることで、身体的な疲労感が「自分をコントロールできなかった罪悪感」へと直結してしまいます。これは意志の弱さではなく、ホルモン動態と病気の症状が引き起こす生理的反射に過ぎません。