歌会始の儀当日は、皇居・宮殿の「松の間」に天皇皇后両陛下、皇族方がお出ましになり、厳かな空気の中で儀式が執り行われます。近年では若手皇族方の出席やご詠進(歌をお詠みになること)にも関心が高まっており、皇室の伝統継承の現場として注目されています。
儀式で披露される短歌は、独特の節回しと発声法を用いた「披講(ひこう)」によって読み上げられます。読師(どくし)、講師(こうじ)、発声(はっせい)、講頌(こうしょう)という古式ゆかしい役職が息を合わせ、歌を荘厳な調べへと昇華させる瞬間は圧巻の美しさを誇ります。
一般入選者の歌から始まり、選者、召人、皇族方、皇后陛下(御歌・みうた)、そして最後に天皇陛下(御製・ぎょせい)の歌が披露される構成は、身分や世代を越えて言葉を分かち合う日本文化の神髄を体現しています。