現地取材およびSNSやコミュニティサイトでの利用者の声を分析すると、ロッカー難民に陥る人々には明確な行動パターンが存在することが浮き彫りになりました。
多くの利用者が証言するのは、「改札を出てすぐのロッカーを探し、埋まっていたら隣のロッカーへ歩き、そこも満室でさらに奥へ進む」という探索コストの無限連鎖です。行動経済学でいう「サンクコスト効果」が働き、それまでに歩いた時間を無駄にしたくない心理から、混雑した中央動線から離れられなくなってしまう傾向が見受けられます。
また、「Suicaでタッチして預けたが、どの場所のロッカーだったか分からなくなった」というトラブルも後を絶ちません。東京駅は地下1階から地上1階にかけて似通った柱と通路が連続しているため、預けた直後にロッカー番号と周囲の案内看板をスマートフォンのカメラで撮影しておくことが、迷宮脱出のための不可欠な自衛策です。