ダウンの割合と同じくらい見逃せないのが「フィルパワー(FP)」という指標です。これは羽毛30gあたりがどれだけ大きくふくらむかを立方インチで示した数値で、羽毛のかさ高性を表します。
一般的に600〜700FPでタウンユースには十分な品質とされ、700〜800FP以上になると厳冬期の過酷な寒冷地にも耐えうる高級スペックに分類されます。いくらダウン割合が90%であっても、フィルパワーが低ければ多くの羽毛を詰め込まねばならず、服全体が重くなってしまいます。
逆に高フィルパワーのホワイトグースダウンなどを採用していれば、ごくわずかな羽毛量でも驚異的な暖かさを生み出し、羽のように軽い仕上がりを実現できます。ダウン比率とフィルパワーの掛け合わせを見極めることこそが、防寒着選びの真髄です。