店頭に並ぶネイルファイルは、形状や素材によって用途が明確に分かれている。自爪を削るのか、ジェルを削るのか、それとも表面を磨くのか。用途を取り違えると自爪に深刻なダメージを与える。
自爪の長さと形を整える基本となるのが、エメリーボードと呼ばれる薄型の板ヤスリだ。厚みわずか1ミリ前後の木製または特殊紙ベースで作られており、爪の角やサイドの細かなカーブに無理なくフィットする。爪への衝撃を最小限に抑えながら形を整えるには、この薄さが不可欠となる。
爪表面の凹凸を滑らかに整え、自然な艶を引き出すためにはネイルバッファーが活躍する。高密度スポンジを挟み込んだブロック型や板状のツールで、適度なクッション性が爪甲への過度な圧力を分散させる。研磨剤の細かさに応じたステップを踏むことで、トップコートを塗ったかのような輝きを生み出す。
近年急速に支持を広げているのがガラス製爪やすりだ。特殊加工されたガラス表面の微細な凹凸が爪の断面を素早く滑らかに削り上げ、引っかかりを一切残さない。水洗いやアルコール消毒が容易で、半永久的に使える衛生面とコストパフォーマンスの高さは100均ツールの域を完全に超えている。