窪谷須亜蓮がひた隠しにしようとしている過去は、想像以上に筋金入りです。かつて地元・茨城の裏社会や不良たちの間で「修羅の破壊神」「鬼殺しの亜蓮」と恐れられ、暴走族チーム「襟足連合(えりあしれんごう)」の初代総長を務めていました。
さらに驚くべきは、彼の父親もまた伝説の暴走族「炎魔」の元総長という筋金入りのサラブレッドである点です。幼少期から喧嘩の英才教育を受けて育ち、数々の修羅場をくぐり抜けてきました。そんな彼がなぜ足を洗い、進学校であるPK学園へと転校してきたのか。その理由は「普通の高校生活を送り、真っ当な大人になりたい」という極めて純粋な更生への思いでした。
しかし、平和な日常を送ろうとすればするほど、トラブルに巻き込まれた際にヤンキー時代の反射神経が作動してしまいます。凄みのあるドスの利いた声で威嚇してしまっては「いかんいかん、一般人っぽくしなければ」と慌てて軌道修正する姿は、本作屈指の人気ギャグパターンとして定着しました。