大ブレイク当時、メディアを最も沸かせたのが、テレビ出演やCM出演に伴う莫大な出演料(ギャランティ)の使途に関する報道でした。記者会見で「いただいたギャラは何に使いますか?」と問われた際、ふたりが屈託のない笑顔で「老後の蓄えにします」と即答した場面は、平成を代表する名言として語り継がれています。
しかしその一方で、週刊誌や一部メディアでは「100歳の高齢者が億単位の金を稼いでどうするのか」「親族による金銭の囲い込みではないか」といった憶測や、いわゆるネット掲示板の前身となるパソコン通信等での心ないバッシングが一部で囁かれました。この騒動の真相については、関係者の証言や当時の公的記録から以下の事実が確認されています。
- 厳格な税務申告と納税:急増した収入に対して適正な申告が行われ、多額の所得税・地方税を納付。当時の長者番付にも名前が掲載されるほど透明性の高い処理がなされた。
- 社会福祉への還元:得られた収入の多くは、地元名古屋市や福祉関連団体への寄付金、さらには高齢者支援基金の設立資金として社会へ還元された。
- 家族間のルール徹底:子どもたちが母親の収入を私的に流用することを防ぐため、専門家を交えた金銭管理体制が早期に構築されていた。
「老後の蓄え」という言葉は、子どもや他人に迷惑をかけず、自らの尊厳を保ちながら人生の最期まで自立して生きるという、明治生まれの女性ならではの強い気骨の表れであったことが裏付けられています。