万博は本当に黒字だったのか?最新の収支決算と過去実績から迫る真相

万博は本当に黒字だったのか?最新の収支決算と過去実績から迫る真相

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日本の万博史を振り返ると、過去の大規模万博は総じて極めて優秀な財務実績を残してきました。過去実績との比較検証は、今回の収支の行方を占う強力な物差しとなります。

高度経済成長期の象徴となった1970年大阪万博では、目標を大幅に上回る6,421万人の入場者数を記録しました。その結果、当時の金額で約195億円の巨額剰余金が発生。この余剰資金は後世に引き継がれ、「日本万国博覧会記念基金」として長年にわたり国際文化交流や学術振興の貴重な原資として運用され続けています。

さらに注目すべきは、21世紀型万博のモデルケースとされる2005年愛知万博(愛・地球博)の事例です。開幕前は「100億円規模の赤字に陥る」との悲観的な試算も出回りましたが、蓋を開けてみれば約129億円の黒字を達成しました。愛知万博が黒字化を成し遂げた背景には、トヨタ自動車出身の豊田章一郎氏や西室泰三氏ら財界トップによる民間流の徹底したコスト削減、天候や混雑に応じた機動的なイベント配置、そして地元・東海エリアを中心とした驚異的なリピーターの獲得がありました。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。