豊かな緑と心地よい潮風が吹き抜ける千葉県袖ケ浦市。のどかな風景の中に佇む「パン工房ふる里」の工房内には、選び抜かれた上質な素材だけが並んでいる。保存料や乳化剤、着色料といった添加物は一切使わない。小さな子どもからお年寄りまで、誰もが毎日安心して食べられるパンを届けたいという想いが、無添加生地の原点だ。
生地作りの要となるのは、じっくりと時間をかけて育てる天然酵母パンの種。季節ごとの気温や湿度の変化に合わせ、職人が指先の感覚と五感を研ぎ澄まして発酵の進み具合を見極める。機械任せの大量生産では決して生み出せない、生地の力強いコシと小麦本来の深みある風味は、この丁寧な手作業から生まれている。