表舞台では毅然とした態度を崩さなかった篠原だが、その裏には知られざる苦悩と、関係者しか知らない未公開秘話が存在する。後年、当時の心境について「納得がいかない気持ちがなかったと言えば嘘になる」と漏らしたこともある。だが、彼は自分の悔しさよりも、判定をめぐって混乱する柔道界の未来を優先したのだった。
当時の控室で、涙を流すスタッフを前に篠原が発した「泣くな、胸を張ろう」という言葉。この報道されないロッカー室でのやり取りこそ、ファン必見の裏話として語り継がれている。誤審騒動の影で示された彼の人間性の深さは、今なお多くのスポーツマンにとっての模範とされている。