古着やストリートファッションの文脈で頻繁に耳にするブート服の意味は、ブランドやアーティストの許諾を得ずに第三者が自主制作・販売した「非公式(ブートレグ)アイテム」を指します。語源は禁酒法時代のアメリカでブーツのすねに酒瓶を隠して密輸した「bootleg」に由来し、アンダーグラウンドで流通する非公式レコードやカセットテープからアパレルへと派生しました。
混同されやすい「ブートレグと偽物の違い」を整理すると、その制作意図とスタンスに明確な境界線が存在します。
一般的なコピー品・偽物は、公式タグやディテールを精巧に真似て「本物と誤認させて騙し売る」ことを目的に作られます。対してブートレグは、非公式であることを隠さず、公式にはない過激なグラフィックや独自のコラージュを施した自主制作の側面を持ちます。また、ユーモアや風刺を交えて元のデザインを茶化す「パロディ服」とも異なり、元ネタに対する歪んだリスペクトやアンチテーゼが色濃く反映されている点が特徴です。