彼らのネタが地上波で許容され、かつ愛される最大の理由は、圧倒的な歌唱力とメロディの美しさにある。どれほど過激で直接的なワードが飛び出そうとも、森慎太郎の奏でる哀愁漂うギターと、江口直人のソウルフルなボーカルが、それを「芸術」の領域へと昇華させてしまうのだ。このギャップこそが、彼らの最大の武器である。
もしこれが、ただ怒鳴り散らすようなスタイルであったなら、とっくに放送コードの波に消えていただろう。オペラやミュージカルを彷彿とさせる壮大なスケール感でバカバカしい歌詞を歌い上げるからこそ、観客は笑う前にまず圧倒されてしまう。この奇妙な体験が、視聴者の脳裏に焼き付いて離れない。