2026年現在、日本の食料事情はかつてない転換期を迎えている。異常気象による米の凶作と、円安に伴う輸入肥料の高騰がダブルパンチとなり、主食である白米の価格は高止まりしたままだ。かつては当たり前のように食卓に並んでいた「白いごはん」が、今や一部の世帯にとっては慎重に予算配分しなければならない対象へと変わってしまった。
この状況下で、消費者が手を伸ばしたのが大麦やオートミールだった。しかし、需要の急増はこれら代替主食の価格をも押し上げている。手軽に買えるはずの代替品すら手が出しにくくなるという皮肉なスパイラルが、現代版の「食の選択肢の喪失」を引き起こしているのだ。