日本の鉄道史を振り返ると、駅名は本来、地名や近くのランドマークをシンプルに示すものだった。しかし、平成から令和にかけてその常識は覆る。統合された地域の地名を両方残そうとした結果や、新設された大学や施設の名前をそのまま取り込んだ結果、駅名は肥大化の一途をたどることになった。
特に地方のローカル線にとって、駅名の話題性は死活問題だ。乗客数の減少に悩む鉄道路線が、一発逆転のPR施策として長い駅名を採用するケースは少なくない。単なる移動手段から「訪れる価値のある目的地」へと脱皮するための、知恵と工夫がそこには詰まっている。