1992年8月、韓国・ソウルで執り行われた世界平和統一家庭連合の合同結婚式。世界中が注視するその大舞台に、当時絶頂期にあったトップ女優・桜田淳子の姿があった。相手として公表されたのが、福井県出身の会社経営者・東福信行氏である。芸能界の第一線で煌びやかな光を浴びていたスターが、教団の引き合わせた一般男性と結ばれるというニュースは、日本中に大きな衝撃を与えた。
二人の出会いはタレント活動を通じたものではなく、教団の信仰を共にする者同士という縁であった。会見で見せた笑顔の裏で、ワイドショーや週刊誌は連日のように二人を追いかけ、過剰とも言える報道陣の包囲網が敷かれた。しかし、二人は周囲の凄まじい喧騒に揺らぐことなく、愛知や東京へと拠点を移しながら家庭を守り抜く姿勢を貫いた。