SNSが日常に浸透した現代、純粋な自己表現はさらに困難になっています。InstagramやTikTokでは、多くの人が「いいね」を意識した投稿を行います。ありのままの自分ではなく、見栄えの良い自分を演出することが当たり前になりました。
若者の間では「盛る」という言葉が一般的です。写真を加工し、現実よりも魅力的に見せる行為です。これは嘘なのでしょうか。それとも自己表現の一形態なのでしょうか。デジタルネイティブ世代にとって、オンラインのペルソナとオフラインの自己は、どちらも「本当の自分」なのかもしれません。
AIと純粋性の問い
人工知能の発達は、新たな問いを投げかけます。AIは嘘をつくのでしょうか。現在のAIは与えられたデータとアルゴリズムに基づいて動作するため、意図的な欺瞞を行う能力はありません。その意味でAIは純粋な存在といえるかもしれません。
しかし、AIが生成する情報が事実と異なる場合があります。これは「ハルシネーション(幻覚)」と呼ばれますが、AIに悪意はありません。間違った情報を出力するのは、学習データの偏りやシステムの限界によるものです。純粋だが不完全な存在としてのAI。この矛盾は、純粋性という概念自体を再考させます。