猫が人間でいう「還暦」や「古希」を迎えるのは具体的にいつなのだろうか。現代のスタンダードな指標では、11歳が人間でいう60歳(還暦)、14歳が72歳、16歳で80歳オーバーと換算される。
しかし、猫は不調を隠す本能を持っている。人間なら「腰が重い」「目がかすむ」と訴えるような年齢に達していても、猫はただ静かに日当たりの良い場所で過ごす時間を増やしているだけに見える。高い場所へジャンプするのをためらうようになった、水飲み場に行く回数がわずかに増えた、夜中に突然低い声で鳴くようになった――こうした日常の小さな変化こそが、人間でいう70代・80代の体に起きている関節炎や認知機能の変化、高血圧のシグナルなのだ。「年をとって落ち着いただけ」で見過ごさず、年齢に合わせたバリアフリーな生活環境を整えることが欠かせない。