オードムーゲの最大の武器である「高い皮脂吸着力と殺菌力」は、肌のコンディション次第でそのまま最大のデメリットへと転換します。特に注意すべきは、インナードライ(乾燥性脂性肌)に陥っているケースです。
肌表面が脂っぽくテカっていても、皮膚内部の水分保持力が枯渇している場合、エタノールによる急激な皮脂脱落と水分蒸発が引き金となり、皮膚は防衛反応としてさらに過剰な皮脂を分泌します。その結果、「拭き取った直後はサラサラだが、数時間後には以前よりも激しくテカり、ニキビが悪化する」という負のスパイラルに陥る危険性があります。
また、皮膚科領域の知見からも指摘されるように、常在菌叢(皮膚マイクロバイオーム)は適度な皮脂と善玉菌によって健全なバリア機能を形成しています。肌あれを起こしていない健康な部位まで過剰に毎朝晩殺菌し続けると、肌本来の自浄作用や防御機構を低下させてしまう懸念があります。「トラブルの出ている部位」や「皮脂分泌の激しいTゾーン」に絞って部分使いするなど、肌状態に応じた引き算の視点が欠かせません。