二条家の歴史を語る上で欠かせない巨星が、室町時代初期に活躍した二条良基だ。関白を務める傍ら、和歌や連歌の第一人者として君臨した。自ら撰集した『菟玖波集』は連歌の地位を画期的に高め、足利義満をはじめとする室町幕府の要人たちにも絶大な影響を与えた。
系図を精査すると、二条家は単に政治の権座に座していただけではないことが分かる。王朝文学や雅楽、有職故実(朝廷の行事や儀式に関する知識)を次世代に伝承する文化的護符の役割を果たしてきたのだ。この家系図に刻まれた名だたる先祖たちの功績は、数百年の時を超えた今もなお、日本の伝統文化の骨組みとして生きている。