「無添加=肌に絶対優しい」という思い込みに対して、皮膚科専門医は強い警鐘を鳴らす。診察室を訪れる患者の中には、無添加と書かれた製品を使い始めた途端に激しいかゆみや湿疹に見舞われたというケースが後を絶たない。その背景には、かつて厚生労働省が定めていた「旧表示指定成分」の存在が深く関係している。
2001年の全成分表示義務化以前、アレルギーを引き起こすリスクがあるとして指定されていた102種類の成分を排除した製品が、現在でも「無添加」の看板を掲げて販売されることが多い。しかし、これらの旧指定成分を避けたからといって、現代の化学技術で作られた新たな代替成分が肌に合わない可能性は十分にある。皮膚科医は「何が入っていないかではなく、何が入っているかを見極めなければ、頭皮のバリア機能を壊すリスクは防げない」と指摘する。