同院の魅力は産科だけにとどまらない。終末期医療を支える緩和ケア病棟では、患者一人ひとりの尊厳を守るぬくもりあるケアが実践されている。身体的な痛みの緩和はもちろんのこと、患者や家族の精神的な苦痛を和らげる全人的医療が徹底されている。
もうひとつの大きな特徴が、入院中に提供されるベジタリアン料理だ。セブンスデー・アドベンチスト教会の健康思想に基づく菜食中心の献立は、体に優しく美味しいと患者の間で評判が高い。「入院中の食事が毎日の楽しみだった」と語る退院患者も少なくない。心身のトータルウェルネスを目指す姿勢が、病院全体の文化として根付いている。