現代の着物アレンジは大きく5つのカテゴリーに分類できる。それぞれが異なる文化的背景と美学を持つ。
カジュアル着物スタイル
木綿やポリエステル素材を使用し、普段着として着られる着物。価格帯は1万円〜3万円程度。洗濯機対応で、着付けも簡単な「作り帯」を使用するケースが多い。無印良品が2024年に参入したことで、さらに裾野が広がった。
デニム・レザー着物
洋服素材を着物の形に仕立てたスタイル。特にデニム着物は、ジーンズと同じように「育てる楽しみ」がある。経年変化による色落ちや風合いの変化を楽しむ文化が、着物愛好家の間で定着しつつある。
アンティーク着物リメイク
大正〜昭和初期の古い着物を現代風にアレンジ。当時の大胆な柄や色使いが、むしろ現代的に映る。古着市場で数千円で入手できることもあり、若者に人気だ。東京・高円寺や京都・寺町通りには、アンティーク着物専門店が集積している。
着物×洋服ミックススタイル
着物にブーツ、コート、帽子などの洋服アイテムを組み合わせる手法。明治時代の鹿鳴館スタイルを彷彿とさせるこのアプローチは、ファッション誌「KIMONO姫」が2003年の創刊以来提唱してきたスタイルだ。
ジェンダーレス着物
男女の区別なく着られる着物デザイン。伝統的には男性用と女性用で明確に分かれていた着物文化に、新しい風を吹き込んでいる。デザイナーのヒロミチナカノ氏は「着物に性別は必要ない」と主張し、ユニセックスラインを展開する。